第8話|円錐切除術は○○○がツラかったです。

健康
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これは、私が子宮頸がんになる少し手前で手術に至ったときの記録。
前回はこちら

子宮頸がんについて

子宮頸がんは癌の中でも唯一、ウイルスが原因の癌といわれている。

そのウイルスとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)。
性交渉の経験がある女性のうちほとんどは、HPVに感染しているとされる非常にポピュラーなウイルスだ。
間違った情報を鵜呑みにして、『尻軽だから感染した』と勘違いしないようにしてほしい。
たった一人との性交渉でも、たまたまハイリスク型のHPVに感染する、ということもある。

HPVには100を超える型があり、そのほとんどは感染するも知らないうちに自然回復。
内13種類のハイリスク型と呼ばれる型に感染した場合、数年の時を経て前癌病変となる。

それが『子宮頸部異形成しきゅうけいぶいけいせい』だ。
あくまでこれは、癌ではなくガンの手前の段階で、転移の心配もない。
軽度のものならば、自然回復することもある。
が、放置すると癌になる可能性もあるのだ。

軽度異形成→中度異形成→高度異形成→上皮内がん、と段階があり、子宮がん検診ではこれらを早期発見できる。
がん検診で要精密検査と言われても、異形成はよくある事なのでどうか絶望しないで欲しい。
SNSで「がん検診にひっかかった、なんで私が・・」とひどく落ち込んでいる人が多く見受けられた。
繰り返しとなるが、異形成は癌ではない。
精密検査をして、経過観察か手術か道が分かれる。

がん検診のすすめ

他の癌と比べると若い世代でかかりやすい、子宮頸がん。
特に20〜40代に多く見られるようなので、該当する人には定期的な検診を強くお勧めする。
子宮頸がんは進行が遅いため2年に1回で良いと聞くが、私は1年の間に何も無しから突然 高度異形成が見つかった。
1年に1回でもよさそうだ。

私がもしピルを服用していなかったら、定期的に婦人科に行く事もなく、がん検診を受ける事もなく過ごしていたに違いない。
自覚症状が出てからでは、かなり進行してしまっているそう。
『がん検診』という早期発見できる仕組みがあるのだから、活用してほしい。

周りに伝えたタイミング

手術のことを誰に言う言わないは自由だが、私はあまり周りには言いたくなかった。
誤魔化しがきかない家族や職場にどう伝えるか、いつ伝えるかなど迷い続け、それすらもブログを読み漁っていた。

親、夫、親友、職場、保険屋、それぞれにどのタイミングで手術のことを知らせたのか。
知らせた順で書こう。

親友

常日頃からグループLINEでやりとりをしている2人がいた。
私を含めその3人は学生時代からの仲良しグループで、それぞれ家庭を持ち散り散りになったが、定期的にお茶をする。

LINEは子どもの成長記録から職場の愚痴など他愛もない話ばかり、ほぼ毎日していた。

がん検診後にHSILって言われて、要精密検査になった

精密検査が決まってから5日後に伝えた。
この5日間は、言うかどうか考えていた。
が、肉片を取るのがどんなもんなのか知りたかったのもあり、友人が精密検査を受けたことあるか訊ねた流れで報告した。

友人たちはどちらも精密検査をしたことは無かった。

「いま痛いの?」など訊かれたが、もし実感するほど痛かったりしたらそれは相当進行した癌ということになる。
私が発症していた上皮内新生物なら痛みは無い。
ついでに話すと、精密検査も痛くはない。

入院まであと65日。

手術が決まってから言おうと思っていたが、先ほどの友人に「まだ言ってないの!?言ったほうがいいよ」「1人で抱え込む事じゃないよ」と強く推されて伝えることにした。

私の中で、まだ精密検査もしてないし夫に伝えたところでどうにもしてくれないし、頼りないと思っていた。(ごめんて)
友人も夫の人柄を充分に知っている。
それでも言うべきだと勧めてきた。
私は夫が大好きだが、頼りなさだけは違った捉え方ができない。異常だろうか。

友人に報告した日から更に5日後、精密検査が2日後に迫った日
夫が帰宅してから直接話すことにした。

家の電子レンジで夜ご飯のコンビニ弁当を温めているとき

実はがん検診ひっかかって、明後日それの精密検査なんだよね。

え?

でも別に癌じゃ無くて、ガンの素みたいなのがある『かも』っていう段階で

それ今日分かったの?

ちょっと前・・・

なぁんですぐ言わないのおおお

と言って抱きしめられた。ちょっと泣いた。

入院まであと60日。

職場

2泊3日の入院と、その後の療養期間を考えると有給の申請が必要だ。

情報収集をする中で、「翌日から仕事オッケー」といっている医者のコラムを読んだが、大事を取って退院後に数日は休みを取るべきと考える。

火曜日に退院予定だったため、その週は金曜日まで休みを貰い、翌月曜から出勤とした。
実際、麻酔の副作用による髄液不足によって月曜からしか仕事はできない状態だった。

これまでも度々の通院で定期的に有給の申請はしていたため、「その件で精密検査の結果手術が必要となりました」と、精密検査の結果が出てから伝えた。
小さな会社なので、経理などではなく社長に伝えることになる。

入院証明書の提出は求められなかった。

入院日まであと40日ほど。

手術を受けられるかどうかが確定した術前検査後に電話で伝えた。

親は高度異形成という病名については知らなかった。
あくまで癌ではない、ということを丁寧に説明した。

もし夫さんが付き添いできない時はお母さんが行くから、言ってね。

夫には仕事を調整してもらって付き添ってもらえることになったが、術後は寝たきりという情報を見たので、母には退院後に身の回りのお世話をしてもらうことになる。

入院まであと25日。

保険屋

親に連絡し終えてから、続けて保険屋のコールセンターに連絡を入れた。
こちらが準備する書類など早めに把握したかった。

その他

義両親には、一切なにも言っていない。
ふつうは伝えるのだろうか。
普段ほぼ会う機会もなく、余計な心配をかけてもなぁと、私は不要だと判断した。

医療保険のあれこれ

私は『術中に意識があって音が聞こえる恐怖』に次いで、『保険屋さんからいくら給付金が貰えるのか』が気になっていた。

私が契約している保険

・アフラックのがん保険
(手術特約、抗がん剤治療特約、女性がん特約)

・かんぽ生命の養老保険
(無配当疾病障害入院特約)

いくら調べても、お金に関してはなかなか参考になるブログや情報が無く、『総額いくらいくら貰えた』というものばかり。
給付金額を伝えられたところで、それは契約内容ごとに支払っている保険料によるだろう。
私が知りたいのは医療保険の『倍率』だ。

保険屋さんに書類請求

まずは、アフラックに電話。
ガンに特化した保険なので、治療にかかる通院に関しても手厚いのが特徴だ。
コールセンターに繋ぐと若い女性が出た。

アフラックコールセンター 山中(仮名)です。

入院と手術が決まって、手続きに必要な書類が欲しいのですが。

入院と、手術ですね。保険証券番号はお分かりでしょうか。

次の4つを訊かれた。
・保険証券の番号
・病名(子宮頸部 高度異形成)
・入院期間
・手術日

お客様のご契約内容を確認してまいりますので、少々お待ちください。

少し待つと、山中さんはこう質問を続けた。

お客様の病名ですと、ご請求に該当しないのですが・・

え!?

病院の先生から、『上皮内新生物』とは言われていませんか?

『上皮内新生物』とは言われていませんが・・

『高度異形成』は、別物なんでしょうか?

私は知っている。結論からいうと一緒だ。
簡単に言えば、高度異形成や上皮内がんと呼ばれるものなど、他の組織に転移せず上皮内に留まっている『がん一歩手前』の病変を『上皮内新生物』と呼ぶ。

もう一度お調べしますので、少々お待ちください。

病院の先生から『上皮内新生物』という言葉で説明を受けていないのは事実だ。
が、私は事前に調べていて、請求対象であると分かった上で問い合わせていた。

これも山中さんのためなのよ・・

アラサー、世話を焼く。

お待たせしております!ご請求の対象でしたので、必要な書類を郵送させていただきます!

さっきまで不安そうに話していた山中さんが、生き生きとしている。
最後に送付先の住所や連絡先を伝え、アフラックへの書類請求はやっと完了した。

次に、かんぽ生命に電話。
養老保険に特約を追加して、1日の入院から給付金がでるようにしていた。
ハスキーなおば…お姉様が出た。

かんぽコールセンター高橋(仮名)でございます。

訊かれた内容はアフラックと同様だが、審査はあるものの病名関係なく給付金の請求ができるので、スムーズに進んだ。
Webサイトから書類をダウンロードし自宅で印刷するか、かんぽ生命から郵送してもらうか選べたが、間違うと面倒なので郵送を希望した。

必要書類をいただいてから審査を行いまして・・

それによって後日、保険金をお振り込みいたします。

高橋さんは全てが分かりやすくサクサク進み、気持ちの良い電話だった。

診断書を各社へ提出

退院後、アフラックとかんぽ生命、共に専用様式の書類を病院へ渡し、診断書を作成してもらう。
私がお世話になった総合病院では1通5000円(税別)なので計10000円(税別)。

入院時に書類を持参して、退院日に窓口で依頼してから帰った。

病理検査結果が出てから2週間後、診断書を手に入れて各社へ提出する。

アフラックには、診断書と健康保険証のコピーと請求書を返信用封筒に入れて投函。
かんぽ生命は、必要書類を持参して近くの郵便局の保険窓口へ。
持ち物は、診断書、保険証券、印鑑、健康保険証、給付金を受け取る銀行のキャッシュカードだ。

給付金が振り込まれるタイミング

アフラックとかんぽ生命、共に火曜日に請求した。
アフラックには郵送のため到着に1日かかるとして、水曜日受付と仮定する。
(このとき2021年10月よりも前のため、日数が現在とは異なります)
翌月曜日には給付金が振り込まれた。土日を除くと受付から3日後だ。
かんぽ生命は手続きの際に翌月曜日と案内されていたが、こちらも3日後の金曜日には振り込まれた。

す、すごい・・・。

支払い金額明細が届く

振り込みから数日後、明細書類が届いた。

アフラックの明細内容は、契約内容に記載の通り
・診断給付金(上皮内新生物は、がんと診断された給付金の10%)
・入院給付金×日数分
・手術治療給付金

また、今後の通院給付金に関する案内も同封されていた。
通院は数回したが、がん治療に直接的に関わる薬を処方されたりしたわけではないため、その後は請求することは無かった。

次に、かんぽ生命
入院保険金は日数分と分かっていたが、手術保険金は手術内容によって倍率があるのだ。
・入院保険金×日数分
・手術保険金 入院保険金の5倍・10倍・20倍・40倍

ネットで調べても、かんぽ生命のしおりを見ても、『円錐切除術』が何に該当するのかハッキリとした記載が無く分からなかった。

お伝えしよう。

40倍だ!!

ここ数年の情報で私の他にも1人、『かんぽ生命の養老保険で40倍』とブログに書いている人を見かけた。
契約内容や、他の医療保険では異なるかもしれない。
審査基準が分からない素人なので絶対とは言えないが、これでケースが増えた。

かんぽ生命からは、他に請求漏れが無いか、確認の案内が同封されていた。
私の契約内容では、これ以上請求できるものは無い。

円錐切除術でかかったお金

(円・税込)

クリニック
血液検査含むがん検診5560
精密検査4910
結果報告・診断書作成1130
計11600

総合病院
初診4430
術前検査6320
手術説明220
入院・手術50850
診断書2通11000
病理検査結果報告・経過観察1回目1780
計74600

合計86200(交通費除く)

これに入院セットの準備費用、病院の駐車場利用料金(高い)、退院後のスポーツドリンクなどの大量の水分補給代が加算される。
実際、病院からの指導で水分補給をしていたので、治療にかかった費用に含めて良いだろう。
あの副作用さえなければ…(まだ言う)

医療費控除を受ける可能性を考慮すると、通院時の電車賃もしっかり記録しておく必要がある。
今回は保険の給付金で補うことができたので、医療費控除は受けられない。

もちろん、地域や病院によってかかる費用は異なるだろう。
保険屋さんからの給付金も同じだ。
もし手術が決まって、情報収集をしている方の目に留まったのなら、1つの例として受け取って欲しい。

さいごに

以上で、私の円ツラは終わりです。

私はたくさんブログを読み漁り、手術の様子、術後の経過、お金、周囲への報告、もうとにかく何でもかんでもググり倒していました。
この記録が、私のように検索魔である『あなた』の目に留まり、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

最後になりますが、みなさんも、自分のこと、大切なあの人のことを考えて、がん検診を受けてみてはいかがでしょうか。

ご覧いただきありがとうございました。

ポチ・ポテチ

かわいいものが好きなグラフィック&WEBデザイナーです。
せっかくですから、ここで得た情報を『活かすプロ』になってくださいませ~。
ズボラが認めた『イカす』商品情報も発信します。
ここへ辿り着いたあなたが、もーっと楽に生きていけますように!

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