これは、私が子宮頸がんになる少し手前で手術に至ったときの記録。
前回はこちら
手術室へ
フロアに入る扉の前でシャワーキャップみたいなのを着けさせられる。
いくつも手術室が並ぶ開けた廊下を歩み進んで到着。

お名前と生年月日、今日の手術名、麻酔の方法はなんですか?

ポチ・ポテチ、1988年○月○日、円錐切除術で脊椎麻酔です。

はい、okです。ではこちらへ
いざ入室。涼しめな室温。
壁際のテーブルには小さな音楽再生機があり、控えめな音量でキン○ヌーが流れていた。
幅が狭めの手術台に横たわり、数名の医師に囲まれる。
ここでも名前と生年月日と手術名と麻酔方法が読み上げられ確認される。
シュバババッ
指に挟む何かと心電図かなにかをペタペタと貼られ、胸元にタオルが数枚掛けられた。
めっちゃ速い。
体の右側を下に、横向きになり体育座りのようにひざを抱えるポーズをするよう指示を受ける。
さっきのタオルが邪魔で背中を丸めにくい。
腰の辺りの背骨を指でツンツンと確認され、印を書かれる。

消毒するので少し冷んやりしますよ〜
シュッシュと消毒液を吹きかけられたが、「印消えちゃった…w」と聞こえた。
そういうの言わんでクレメンス・ω・
書き直した様子が無かったので、少しは残っていたのだろう…。
初めに痛み止めをチク〜っと。
痛いけど、歯医者の麻酔と同じくらいかな…下手したら歯医者のほうが痛い。
少し経ってから、本番の脊椎麻酔をする流れだ。

痛み止めをしたので、もう痛くないですよ~
脊椎くも膜下麻酔

なにかあれば知らせてください。挿しますよー

痛てっ!
まぁ深いとこにやる麻酔だし少しは痛いか・・

少し痛いです
右腰がぴりぴりした。もう効き始めてきたのだろうか。

もうちょっとですよ〜

・・!
痛っ・・!

どこが痛いですか?どっち側とかありますか?

右側・・右脚が

様子見ながらするので、痛いとき知らせt

!!!
っ…痛いです…!
そのとき、勝手に右脚がビクンと大きく動いたと同時に、ビリビリーっと痛みが走った。
少しざわつく医師たち。麻酔、一時中断。
「神経?」「変えます?」「髄液がずっと出てるんですけど」などとプチ会議が行われていた。

一度抜いて、別のところに麻酔しますね
うろ覚えだが、そんなことを言われた。
痛くて恐くて、小さく「はい…」と言うので精一杯だった。
この間ずっと背中を丸めた体勢。
1人の看護師が手を握ってこう言った。

手、冷たいね、寒いかな?頑張って、もう少しだからね。
受け身でしかいられず、医師を信じるしかない状況だったが、その言葉は小さな光だった。
ちなみに手が冷えるほど寒くは無かった。
ストレスで手が冷たくなる体質っぽいのでそのせいだろう・・。
準備万端です
なんとか麻酔が完了し、仰向けに戻る。
既にめちゃくちゃ疲れた。
手術台がほんとうに狭いので、腕は台から枝分かれした手すり的なところに乗せられる。

落ちると危ないので、腕は固定しますよー

固定するんや・・

今から保冷剤を当てますね。
触られてるような感覚があっても、冷たさが感じられなければ麻酔はちゃんと効いてて、痛くないですからね

(首元へ保冷剤を当てる)
どうですか?

冷たいです。

これを下の方から順番に当てていきますね。
太ももからお腹・胸元へ順にチェックし、感覚が無くなっていることを確認して準備万端。
「寒くないように、温風こっちに流れるようにしますね」
「脚開きますよ」
「気分悪くないですか?」
「ちょっとだけ上体起こしますね」
数名が一気に話す。全部まとめて「は〜い」
ここで新キャラ登場!

あ、ポチさん、どうも七福です。宜しくお願いしますね〜
メガネを外していたので顔が見えないが、前から知り合いだったか?な安心感と七福神感のある雰囲気だった。
どうやら執刀医のようだ。
腰から向こう側はついたてがあって見えない。
向こう側で七福さんと数名の話し声が、かすかに聞こえる。
こちら側ではキン○ヌーが、かすかに聞こえる。
開始の合図はまだない。
手術です
麻酔が効いていたため想像でしかないが、度々身体が押される感覚があった。
あと、クリリンを押されるみたいな感覚が2〜3回。

これってもう手術始まってるんだよな、きっと。
そう思ったが、気付いて意識すると恐いので、気づかないふりをした。
まだ「始めますよ〜」って言われてないからマダダヨネ。
円錐切除術とはその名の通り、前癌組織のある箇所を円錐形にクルンと切り取る手術だ。
意識したら恐いじゃない。
七福さんが来てからキ○グヌーが4曲かかった頃、焦げ臭くなってきた。
もしかして止血のレーザービーム?(ビームは出ない)
ざわざわしたあと、またクリリンが押されるような感覚があった。
そして
「はーい取れましたー」
「進行が早いってゴニョゴニョけどナンヤカンヤ…」
「ねぇ?」
「これがウンタラカンタラ…」
ざわざわ…

ポチさん、お疲れ様でした〜
手術が終わった。
事あるごとに「〜しますね」と報告を受けていたのに、いざ手術となると開始の合図はなかった。
「取ったやつ見ますか?」と聞かれたが、いらないですと小刻みに首を振った。
どうせ裸眼では見えないが。
「旦那さんに見てもらいますか?」とも聞かれたが、なんか嫌なのでお断りした。

見せないかw
おーい、旦那さん手術室に呼ばなくていいよー

呼ばれようとしてたのか・・!?
後片付けのとき、誰かが何かをガシャーンと落としたが、「すみませーん」\はははは/と、和気あいあいとした雰囲気。
私もとりあえずニコ・・・

へへ・・・
4〜5人で手術台から病室用ベッドへ、よいしょ〜と移動させられる。
アトラクションが苦手なので、ふわっとした感覚にぐおおおっとなった。
そのあとまた誰かがガシャーンと物を落とした音がして「驚かすつもりはw無いんだけどwwすみません…w」\はははは/と、またしてもほっこりした空気が流れ、そのまま手術室から出た。
お医者さんも術後ハイとかあるのだろうか。
病室に来る看護師とは明らかに違い、手術に関わった医師・看護師は朗らかな印象を受けた。
そういう性格になってしまうのか、そういう人がなるのか…
七福さんたちに見送られる。

ありがとうございました・・(疲)
病室に戻ってきた
手術室から病室へ、ベッドの大移動を済まして一息つく。
15:30だった。1時間半ぶりの病室だ。
「お名前間違いないですかー?」と、点滴のシールに書かれた名前を見せられる。
裸眼では視力が低すぎて名前が見えない。

すみません、目が悪くて・・もう少し近くに・・
10cmまで近づけてもらって名前確認。

いま、旦那さん呼んできますね。
メガネどうぞ〜

なぜさっき先にメガネをくれなかったのか
数分後、夫が病室へ。

なんか説明受けた?

ロビーで先生みたいな人から説明っていうか、「無事終わりましたので〜」って言われた。

それだけ?w
それだけらしい。

お腹すいた・・ミ○ドのカスタード食いたい。

明日退院したら、買って帰ろう。

そういやメガネケースどうした?

着いた時なんも言われなくて渡してない。
どっひゃ〜
忘れないようにと、あんなにしつこく持ってきてって連絡してたのは水の泡となった。
結果的にメガネが壊されることもなく、今こうしてかけているわけだが。
入院時もだったが、夫がいつまで居ればいいのか説明がないので、勝手に帰らした。
また明日、ぜったいに来てくれよな!
つづく



コメント